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サイト中心の活動に切り替えた理由について

いや、これまでもサイトが拠点ではあったのですが… Twitterの浮上を控えめにして、長文等はできるだけサイトに書くようにしている理由について(別に語る必要もないのですが)つらつらと言語化してみたいな、と思いました。
苦手なものについての表記もありますので、不快になるかも…な方は閲覧をお控えくださいませ。
すごーーく長いです(忠告)。

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端的に言ってしまえば、『自衛のため』になります。
Twitterには沢山の素敵作品が溢れていますが、それが自分にとって全てウェルカムかというとそうでもなく、「自衛をしていかないと心穏やかな創作ライフができないかも…」とある時から思い始めました。

自分は創作を考えるとき、『す~ぷな』を描くようになってから、特に性別・恋愛感情の取り扱いについて、かなり「自分の心穏やかに描けるかどうか」を慎重に吟味しています。(あまり詳しくは語る必要もないですが、そういった事柄について自分自身に生きにくさがあるからです)
『す~ぷな』キャラ全てにおいて、ジェンダー、セクシュアリティなどの部分をマジメに真摯に描いてるかというと必ずしもそういう訳でもなく、「エンタメとして面白く感じるか」を優先することもあります。ただ、どの部分をどの程度ネタとして取り上げるかはいつも吟味しています。
例えばシミテラ、今宵は身体的な性別は男性で、性自認も男。ただ一見女性のように見えてしまう程の美貌があり、言動も中性的というキャラです。そこまでは自分の趣味でもあるし(笑)、彼らを作ったことに矛盾を感じる事もありません。ただ、周りのキャラが「男なのにどうしてドキドキするんだ、俺!」とか「えっ、男だったの!?女にしか見えないのに…」という展開はあまりやりたくないです。現実であればあり得る展開だし、勘違いする人に何の非もないと思います。男なのにどうしてドキドキ…は、ヘテロセクシャルの男性なら感じて当たり前の感情だと思います。ただ、すーぷなワールドには、「その性別らしくないから周りが勘違いしてしまう」という概念を持ち込みたくないのです。これは自分の独りよがりだと思ってます。

それから、一番気を遣ってるであろう部分がスープナとシノブレードです。この二人はカテゴリで言えば「主従」「年の差」「青年少女」等に該当するかもしれません。そのためかTwitterでも色んな方から反応して頂けます。自分でも描いていて楽しい二人です。ですが、スープナはアロマンティックで、他人に恋愛感情を持つことはありません。さらに、自分はスープナを「理想の『精神的にジェンダーレスな主人公』」として描きたいと思っており、言動には「たとえ性別を男にしても違和感がないように」全てのセリフに気を付けています。周りのキャラからも不自然なほどに女扱いされない、という設定です。ただしシノブレードだけがスープナを女性として意識します。なので作者である自分が違和感を感じないよう、スープナが意味ありげな反応をしないよう、二人の仲が「男女恋愛」にならないよう、かなり注意を払ってネタ決め・構図決めをしています。シノブレードがスープナを愛おしい、魅力的だと思うのはいいんだけど、「小柄で愛らしい…」とか「撫でたい」とかそういうのは描くのに抵抗があるのです。それでも、「エンタメ的に」ラブコメのような演出をしたい場合もあります。その時は自分の心とじっくり相談して、ここまでなら描いていいかも、なラインを決めます(笑)

また、他の女キャラ(ゲッティや琴子達)も美少女であったりグラマーであったりしますが、「女の子ならではの魅力でチヤホヤされる」という展開にどうしても抵抗を感じてしまう作者のため、そういう表現はなるべくしていません。仕草とかに男キャラが「可愛い…!」ってなるようなやつです。むしろハタ迷惑で困惑される女キャラが多いです(笑)。そこら辺も、自分の趣味と、「自分が不快に感じない表現」を追い求めてそうなっていきました。逆に、男キャラが腕力や筋肉等の雄オーラで周りを魅了する、やっぱりこういう時には男が頼りになるね、というシーンもあまりないと思います。(シミテラがときめくシーンはあるかもしれませんが。)もし今後そういった表現が出てきたら、作者が自分の心と相談して決めたんだなと思ってください。勿論、そのような女性・男性の魅力の描き方をしている方への抗議などではなく、あくまで自分が心穏やかに描ける範囲は…ということです。

ただし『す~ぷな』にはダイナマイトボディでセクシーポーズをとるアクデール、それに嫌がりつつ反応してしまうシノブ、スケベ設定のホーサク等、いわゆる女らしさ・男らしさといった性的魅力があってこそ盛り上がるキャラ達もいるわけで、自分でも矛盾してるなぁと思ったり…(抵抗あるものをわざわざ描いてるじゃないか!と思う時もあります(笑)) ただ、そんなマジョリティな人達も好きな事は事実なので、そこも自分の納得いく程度に描いていきたいと思っています。

また、自分は人間が持つ感情・人間関係は、「恋愛」も「友情」も「家族愛」もそれ以外の「親愛」も、決まった単語で表せない複雑な関係性も、すべて同じくらい面白いジャンルだなぁと感じているので、「3L有ります」という表記も実はこっそり違和感を感じていたりします。その表記を使うのであれば、『す~ぷな』にも3Lは有ります。ただ、その他にも、デトルワ氏とデンゾーの関係やら、モモクと仙人の関係、何よりスープナとシミテラの関係だって大きく取り扱っています。何となく、全ての関係や感情を平等に扱いたく思い、その表記が使えないでいます。繰り返しになりますが、勿論使っている方へ物申すとかではないです(汗)。トラブル避けのために表記必須なこともあると思います。ので、ただの吐き出しと思って頂ければ。

他にも色々ありますが、そんなこんなで、Twitterに常駐していると色んなものに違和感を感じてしまい、しかもどう考えても独りよがりモリモリでこだわりまくっているのは自分自身なので、「こりゃ浮上を控えてサイト中心にするべきだな…」と思ったのでした。
こんな個人サイトまで見て下さる方はおそらく、『す~ぷな』のスタンスにあまり違和感を感じず楽しんで下さっている方かと思います。本当にありがとうございます、感謝です。
自分自身のジェンダー観、セクシュアリティも、不変ではなく変わっていく事があると思います。その時はまた『す~ぷな』のスタンスが変わったり、作品を描く事自体が難しくなったりするかもしれません(そもそも男女の王道(?)ラブコメである『魔法塾』を描く事が難しくなったことがきっかけで『す~ぷな』を始めたので)。これからも『す~ぷな』を描く事を楽しみながら自分の考えに丁寧に寄り添って良ければと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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